「ニキビは化粧品じゃ治らない。皮膚科で治すべき」は本当?という疑問を解説

「ニキビに悩んでいるなら、さっさと皮膚科にでも行くべき。」

「化粧品を色々試すよりも、お医者さんに行くのが一番治る。化粧品なんか使う意味ない」

・・・etc

ニキビに悩んでいる人なら、肌のきれいな人からは一度は言われたことのあるこのセリフ。

管理人ももちろん言われたこともありますし、それですごく傷ついたこともあります。

私は過去、皮膚科に2週間に一回程度3ヶ月程度通ったことがありますが、残念ながらあまり良くなることはありませんでした。

ニキビのない綺麗な肌にするのは、「基礎化粧品や食生活も含めた生活改善での地道なケアが一番の近道である」と今では思っています。

「基礎化粧品はニキビをケアしたり治す上で意味がない」とよく言われますが、実際皮膚科の大学教授などの書籍を読んでみると、

「基礎化粧品を使ったスキンケアがいかに大事か?」

「最近の化粧品メーカーがいかに安全、かつ効果のある化粧品作りを頑張っているか?」

に必ず触れています。

皮膚科の先生ですら基礎化粧品を使ったスキンケアは全く否定していないんです。

そもそも、「基礎化粧品を使ったニキビケア、ニキビ予防」と「皮膚科でのニキビ治療」、「美容皮膚科でのニキビ治療」はそれぞれ全く別ものです。

ということで、このページでは、

「化粧品でのニキビケア、皮膚科、美容皮膚科でのニキビ治療の違いを理解した上で、自分にあったニキビケア方法を見つける」

ということを目的に解説しています。

きちんと解説しているためちょっと長くなっています。

他のページ同様、流し読みをして気になる部分があったら読んでみてください。

皮膚科でのニキビ治療は「対症療法」、基礎化粧品でのニキビケアは「原因療法」

繰り返しになりますが、皮膚科でのニキビ治療と、基礎化粧品を使ったニキビケアは目的が全く違います。

皮膚科でのニキビ治療の目的は「今できているニキビをできる限り早くキレイに治すこと」です。

遠赤外線を当てて、結構を促進したり、抗生物質、ビタミン剤、ディフィンゲルに代表される抗炎症作用のある塗り薬や飲み薬が処方されてます。

ニキビで皮膚科に行くと、「薬を使ってニキビという炎症の治りを早める」という治療を受けます。

皮膚科でのニキビ治療は、ニキビという症状に対処する「対症療法」です。虫歯になって歯医者さんで虫歯治療をするような感じです。

基礎化粧品を使ったニキビケアというのは、その反対です。

ニキビのできにくい健康な肌にすること、その状態を維持する事が目的です。

基礎化粧品を使ったニキビケアは、「ニキビができる原因をなんとかしていく」という原因療法です。

虫歯にならないために毎日歯磨きをすることと同じです。

  • できたニキビという症状をとにかく抑えるのが皮膚科など対症療法
  • ニキビができやすい肌の状態を改善、維持することが基礎化粧品を使った原因療法

という違いを、まず覚えておいてください。

美容皮膚科でのニキビやニキビ跡治療は手術のようなもの

美容クリニックなどで受けるケミカルピーリング、フラクショナルレーザーなどのニキビ跡のレーザー治療も、皮膚科でのニキビ治療と同じ対症療法です。

皮膚科との違いは、外科的治療、つまり手術のような方法でニキビを治療することです。

なので、当然お医者さんに求められるスキルは上がりますし、リスクやかかる費用も皮膚科での抗生物質やビタミン剤を使ったニキビ治療よりも上がってきます。

皮膚科も美容クリニックでのニキビ治療も、あくまでも目的は「今あるニキビを治すこと」であって、「ニキビのできない肌質にすること」まではしてくれません。

肌のきれいにしていく上で、毎日する肌のお手入れなんです。

ニキビがよくできる人の肌は、バランスを崩していて弱い状態

ニキビをいくら治しても、ニキビのできない肌にしないと、肌はいつまでたってもキレイになりません。

いくら歯医者に行っても歯を磨かなかったら虫歯は減らないのと同じことです。

ニキビをできない肌質に改善する、状態を維持するのは基礎化粧品の役割なんです。

なので、「ニキビができたら皮膚科に行くべき。基礎化粧品なんか意味がない」というのは半分正解で半分不正解なんです。

ニキビはめったにできず、たまにできる人は皮膚科に行けばきれいになります。

なぜなら、肌質がニキビ肌の人ほど弱かったりバランスを崩していないからです。

ニキビができない人たち、できてもたまに一個二個できるような人たちと違い、私達の肌は弱いわけですから、人よりも毎日する肌のお手入れには気を使わないといけません。

大事なことはニキビができない肌質にすること

管理人が過去に皮膚科に行ったにも関わらず、ニキビがきれいにならなかった理由が実はこれなんです。

皮膚科に行っても仮に一時的にニキビが治っても、ニキビが次から次へとできる肌環境に変わりません。

そのため肌がいつまでたってもキレイにならないんです。

肌環境を改善していくのは、食生活や生活サイクルだったり毎日のスキンケアだからです。

できてしまったニキビをニキビ跡にならないようにきれいに治すこともすごく大事なんですが、それと同じくらい新しくニキビができない肌にしていくことってすごく大事なんです。

なので、「ニキビができたら皮膚科に行っておけば良い」「化粧品なんか意味がない」というわけではなく、どちらも目的が違いどちらも大事なんです。

抗生物質や消炎作用のある塗り薬でニキビを治すのを早めるのは皮膚科のニキビ治療=対症療法

ニキビができない肌質を維持する、整えることでそもそもニキビができないようにするのが基礎化粧品=原因療法

というお話でした。

ニキビを治すのは薬でもなく化粧品でもなく「肌の持つ再生力」

最後にすごく大事なことなんですけれども、いくら抗生物質を飲んだり、基礎化粧品を使ったニキビケアでも、ニキビを治すのはあくまでも肌の再生力です。

薬や化粧品は肌がきれいにニキビを再生してくれるのを助けるくらいが限界なんです。

ただニキビケア化粧品は、「ニキビケア」という機能がある分、使う側が自分の肌やどういうメカニズムでケアしているものなのかをきちんと理解した上で使う必要があります。

肌に合えば、肌質は見違えますが、肌に合わないと余計に肌が荒れるのがニキビケア基礎化粧品です。

かと言って皮膚科や美容クリニックでは肌質改善はできません。

両方をうまく組み合わせて自分の肌にあったケア方法を見つける必要がどうしてもあります。

ニキビを治したり、できなくするのは、あくまでも主役は「肌が持つ再生力」だということは覚えておいてください。

長くなったのでまとめます。

  • 皮膚科と美容クリニックでの治療と、基礎化粧品は目的が違う
  • 皮膚科と美容クリニックの目的はニキビやニキビ跡を薬や外科的治療で「治す」こと
  • 化粧品の目的は「そもそもニキビができない肌質&ニキビが治りやすい肌を維持する」こと
  • 化粧品が意味がない、と言われるが、肌質を改善するためには必ず必要
  • ニキビケア化粧品は使う側に知識が必要。肌に合わないものを使うと肌が荒れることもある

ぜひ他のページを読んで、自分にあったニキビケア方法を見つけてみてください。

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