高いニキビ用洗顔と安いプチプラの洗顔石けんや洗顔フォーム、一体何が違うの?
このページでは
- ニキビがひどいので洗顔をつかってしっかり肌をケアしたい
- ただどういうものを使えばよいのかわからない
- だけど良い洗顔と安い洗顔の違いをしっかり把握しておきたい
という人のために
高いニキビ用の洗顔と、安い洗顔石鹸や洗顔フォームは一体何が違うの?
ということを解説しています。
管理人も最初は
- 高いものは良い、安いものは全てそれなり
- ただ、あんまり高いものを使い続けるのもお財布が・・・
- 高いからと言ってなんか肌の調子が良くなるわけでもないし・・・
と思い込んでモヤモヤしていました。
色々試したり調べたりするうちに単純に「高い洗顔フォームを使えばニキビは治る」というわけではない、ということに気がつきました。
高級なアイテムにもプチプラのアイテムのどちらにも、それぞれ違った魅力と上手な使い方があります。
また、「高ければ全部良いものか?」というとそういうわけでもありません。
高いものでも、単純にほとんどが広告費で高いものもありますし、原材料が高いこだわりのある逸品もあります。
肌の状態や季節によって何種類か使い分けるのも普通ですし、ニキビケアに特化した洗顔を使い続けるのが良いことなのか?というと決してそういうわけではありません。
自分の肌に合ったものを使うのが一番です。
ということで
「高い洗顔フォームと安い洗顔フォームの違いを理解して、上手に自分の肌に合ったニキビケア、日頃のスキンケアを見つける」
ということを目的に解説していきます。
まずは流し読みでもして、気になる部分があったら読んでみて下さい。
そもそも高い洗顔ってなんで高いの?
まず最初に「高い洗顔がなぜ高いのか?」について解説していきます。
全ての高い洗顔石けんや洗顔フォームがこだわりがあって高いというわけではありません。
しかし、基本的には「つくり手が洗顔について他にはないところをこだわっている」ほど、価格はどうしても高くなる傾向があります。
高いものにはそれなりに理由があります。
1.原料に希少性の高いものを使ってる
洗顔の原材料に希少性が高いもの、つまりなかなか手に入らない原材料を使っているものは値段が高くなる理由の1つです。
例えば、ビーグレンのナチュラルクレイ洗顔は新潟産の天然クレイを使用することにこだわっています。
世界中のクレイを試した上でそこのクレイがビーグレンが理想とする洗顔に一番適している。
と考え抜いた上で、使用しています。
「天然クレイはいくらでも簡単に手に入る」というとそういうわけでは決してなく、そういった原材料は基本的に大量生産されていないため、量が限られています。
オーガニックコスメでは特に原材料にこだわっており、原料自体が大量生産に向いていないものが多いため、原材料を作る農家の人と連携しながら作る数を決めています。
化粧品メーカーさんが原材料にこだわって、その原材料の希少性が高いほど、価格が高くなります。
特に洗顔は化粧水や美容液と違い、原材料の特性が洗い上がりや洗顔としての機能に大きく左右されやすいです。
勇気を出して、こだわりのある洗顔フォームや石けんを使ってみると「高いだけはある…」と感動します。
良いものだと、洗い上がりのしっとり感と、きちんと古い角質が落ちてる感の両方があります。
2.独自の技術を使っている
全てではないのですが、化粧品メーカーの中には独自の技術を開発してるところがあります。
自分たちで手間暇と時間をかけて研究開発を継続的に行なっている会社です。
こういった独自の技術が採用されている基礎化粧品は洗顔に限らず値段が高くなる傾向があります。
というのも研究するのにそれなりに時間と費用がかかっているためです。よく「化粧品の原価(材料費などの値段)は安いので、値段はボッタクリ」とおっしゃる方もいるのですが、(もちろんそういった化粧品もありますが)化粧品を作るまでの研究開発費のことを考えていないことが多いです。
例えば富士フィルムは、成分をナノ化することで、従来の基礎化粧品に比べて有効成分がより肌に浸透しやすい技術を開発、アスタリフトで一気に有名になりました。
その富士フイルムのニキビケア基礎化粧品ラインのルナメアACではアクネシューターという毛穴に反応して、ニキビへの有効成分がニキビの原因により近いところまで届く独自の浸透技術が採用されています。
ビーグレンという化粧品メーカーでは、医療分野の麻酔技術を基礎化粧品に初めて応用、開発したことで、高い成分の浸透技術と効果の高さのあるアイテムとなっています。
単純に高いもの=良いもの
というわけではありませんが、価格と機能性の高さは比例するところもあります。
3.機能性が高いもの
機能性の高い洗顔フォーム、例えばニキビケア専用の洗顔、メイク落としもできる洗顔、美白ケアに特化した洗顔、シミやシワなど40代からのアンチエイジングに特化した洗顔・・・などは普通の「オーソドックスな万人向けの洗顔石けん」よりもお値段高めになります。
- 万人向けのアイテムよりも買う人が少ないため作るのが大変になること
- 機能性を持たせているためその分どうしても原材料費が上がること
- 限られた範囲で〇〇専用ということができる「医薬部外品」という国からの認定を受けるのに、かなり時間とお金がかかること
- 高いもの洗顔は良いものなの?
などの理由から、肌の悩みを解決するためのアイテムは、洗顔だけではなく化粧水や美容液についてもどうしても価格が高くなります。
良い洗顔は自分の肌に合うものであって値段で決まるわけではない
ここまで「高い洗顔フォームはなぜ高いの?」というおはなしでした。
「じゃあ安い洗顔ではニキビは治らないの?」
「ニキビができている時は安いものは使わない方がいいの?」
というと決してそういうわけではありません。
もちろん、普通の万人向けの洗顔石けんにニキビに効果のある成分は配合されていません。
大事なことは値段ではなく、「自分の肌にあった洗顔かどうか?」です。
洗顔の目的は「肌に負担をかけず、肌の汚れや古い角質を落とすこと」であって、「ニキビを治す」ことではありません。
「ニキビの予防をする」という機能性も大事ですが、一番大事なことは「自分の肌にあった洗顔石鹸をみつけて、肌に負担をかけず汚れを落とす」ことです。
肌の状態に合わせた使い分けが大事
こだわりのある良い洗顔は「肌に刺激のあったり負担のかかる洗顔を、ニキビケアの機能をつけながら低刺激にする努力を最大限している」という点にあります。
あまり知られていないのですが、実は洗顔石鹸や洗顔フォームというのは、シンプルなものほど肌への刺激が小さいんです。
つまり、機能性がない普通の洗顔剤の方が肌への刺激は少ない側面もあるので、安いだけではなくニキビ用の洗顔フォームだったり洗顔石鹸とはまた違った魅力があります。
ニキビケアの機能性のある洗顔は
- ニキビの炎症を和らげるタイプ
- 肌の古い角質を溶かして落とすことに特化したピーリング洗顔
- 肌の殺菌することに特化したタイプ
の3タイプに別れます。
基本的に刺激や肌への負担は洗顔の成分と、肌との相性で変わってきます。ピーリング洗顔と肌の殺菌をすることに特化したタイプは肌への負担が高めです。
1000円前後の比較的安めのニキビケア洗顔は、ニキビケア機能をつけた分だけ肌に負担がかかる物が多いので、しっかりと化粧水や美容液で肌の負担を軽減してやる必要があります。
良い洗顔ほど「ニキビケアの機能がついてるのに肌への負担は小さい」ので、より化粧水や美容液でのケアが効果的になる
という魅力があります。
洗顔はプチプラのものでも良いアイテムが多いので、お財布に余裕がない人や10代の思春期ニキビに悩む人は、低刺激のシンプルな洗顔を使うのもぜんぜんアリです。
洗顔の目的は肌に負担をかけず毛穴や肌の汚れを落とすことであって、ニキビを治すことではありません。
洗浄力や洗い上がりなどの部分、肌に合うかが大事であって、「ニキビケアの機能があるかどうか?」はその次に考えるくらいがちょうどよいです。
ちなみに管理人も肌が落ち着いている時は、プチプラ洗顔として定番の牛乳石鹸を使っています。特に汗をかいた日や、丁寧に洗顔したい時はこだわりのあるちょっと高めの洗顔を使う
という風に使い分けています。
一番使う側に「自分の肌への理解」が必要なのが、実は1000円前後のニキビケア効果のある洗顔
ニキビがひどいので洗顔をつかってしっかり肌をケアしたい
ただどういうものを使えばよいのかわからない
という人にとって、実は一番使うのにちょっと注意が必要なのが、1000円前後のニキビケア効果のある洗顔フォームです。
全てがそういうわけではないのですが、基本的にこの価格帯のニキビケア洗顔は肌への刺激が高い傾向があります。
というのも、「ニキビケア効果のある成分を配合して効果があることを謳うため」に「医薬部外品の認定を厚生労働省から受ける」には、それなりにお金と時間がかかります。
そういった背景があるので、1000円前後の洗顔フォームで肌の負担を減らすことまでに、こだわることが難しいんです。
この価格帯のニキビケア洗顔でも良いものもあることは事実です。
ただ管理人的には、この価格帯のニキビケアを謳った洗顔を使うなら、
- 思い切って洗顔はニキビケア効果のないプチプラのものを使って化粧水と美容液、乳液でニキビケア効果のあるものを使う
- もしくは、ちょっと背伸びをしてワンランク上のこだわり洗顔を使う方が良いかな
と考えています。
長くなったのでまとめます。
- 高いニキビケア洗顔と安いプチプラ洗顔の違いは「肌への負担の違い」
- 高い洗顔はとにかく肌の負担を減らすため、原材料やメーカー独自の技術にこだわっているため、値段がどうしても高くなる
- 高い洗顔の中にも「これでこの価格はちょっと・・・」と言うものもあるし、安い洗顔の中にも「これでこの価格はすごい」と言うものもある
- ニキビケアの機能があると、肌への負担は増える。1000円前後のニキビケア洗顔を使うなら化粧水と美容液でしっかりとしたケアが必要
他のページで
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