ピーリング洗顔|効果のある成分とニキビが治るメカニズム
~肌が強くないとニキビ悪化するので慎重に~
ピーリング系の成分は別名で、角質柔軟成分と呼ばれます。
- 毛孔のつまりを解消
- ニキビ跡の予防&ケア
に効果があると言われており、ニキビケア化粧品としては結構メジャーな成分です。
無添加&保湿系 VS ピーリング系
と2分されていると言っても過言ではありません。
ピーリングとは肌のターンオーバーを無理やり促進する荒業
ピーリング洗顔&化粧水は大人ニキビには絶対に避ける
ピーリング成分にはどういうものがあるのかはとりあえずおいといて、先にピーリングがニキビに効く、治ると言われているメカニズムについて解説していきます。
ピーリングとは簡単に言うと、「肌の一番表面の角質層を無理やり溶かすことによって、(古い角質層を溶かして落とす)肌のターンオーバーを無理やり早めて、新しい肌の再生を促しニキビの治りを早めてしまう」という方法です。
赤ちゃんや子供って顔に傷などができても治りが早いのは、ターンオーバーの周期が早いからなんです。
大人になり、代謝が落ちていくにつれて肌のターンオーバーの周期が長くなっていくわけです。
【年齢 ターンオーバーの周期の目安】
- 10代 → 約20日
- 20代 → 約28日
- 30代 → 約40日
- 40代 → 約55日
- 50代 → 約75日
- 60代 → 約100日
と、歳を重ねるごとに肌の再生する周期が長くなっていくんです。
これを人為的に角質を溶かすことによって、サイクルを早めることでニキビの治りが早くなる」というのがピーリングでにきびや吹き出物が治るメカニズムとなります。
びっくりするくらい肌に刺激が強い
アメリカ発なので、日本人の肌には合ってない
ピーリングはもともとアメリカで発表されたニキビケアの方法で、日本に入ってきたものです。なので、基本的に日本人の肌には刺激が強い成分です。
ピーリング系のニキビ洗顔などを使ってみるとよくわかりますが、洗いあがりが鬼のように乾燥します。メーカーによって多少差はあるものの、超がつくほどツッパります。
もともとピーリングは美容皮膚科などが、一回3~5万円の費用をかけてやるものです。ケミカルピーリングの施術後はダウンタイムと呼ばれる、1週間以上化粧などをしてはいけない期間を取らなければなりません。
角質は肌を雑菌から守ってくれる働きがありますので、超がつくほど肌に負担をかけて、角質を溶かしたら、肌は無防備になってしまうのです。
ピーリング系の洗顔や、拭き取り化粧水はこのピーリングの濃度を弱めてニキビケアコスメにしているんです。当然肌にかなり負担がかかることになります。
これはもうピーリング系の宿命なので、一生懸命保湿をするしかないのですが、敏感肌や乾燥肌の人が使うとニキビが悪化することも普通にある成分です。
大人ニキビには厳禁!!
ニキビ&毛穴ケアならもっといい洗顔がある
なので、はっきり言って大人ニキビでピーリング石鹸や化粧水を使うのって、オススメしていません。(あくまで、管理人の意見になりますケド)
管理人自身、結構な数のピーリング効果のあるニキビケアコスメは使ってきましたが、「これ効くかも・・・」と実感できたものはほぼありません。
大体は「ニキビが一時良くなるものの、3日過ぎるとさらに多くのニキビができてしまう・・・」という、なんとも悲しい体験しかしたことがないんですよね。
とにかく肌が乾燥するので、肌の弱い人が使うとニキビのできる数が増えてしまう人が多いです。
脂性肌の男性や、肌再生のサイクルの早い、高校生の思春期ニキビの人以外は使わないほうが良い成分です。
どうしても使う場合は、洗顔後の保湿だけは良い物使わないと、ホントニキビが余計に出来て鬱になる可能性が高いので気をつけてください。
ピーリング系コスメにはざっくり3つの種類がある
ピーリング系は安いのも、高いのも効果はほぼ一緒
あんまりいい話をしてこなかったピーリング編ですが、ここからは、ピーリングの具体的な成分について書いていきたいと思います。
ピーリング系の成分は主に3つあります。どれも特徴とメカニズムは変わらないのですが、使用感や効果はかなり違います。
1. 天然成分がウリのAHA系(グリコール酸)
保湿ケアで余計にお金がかかるのでコスパが悪い
AHAというのは簡単にいうと、肌の角質を溶かす酸です。
有名でよくニキビケアに使われるのがグリコール酸です。
グリコール酸はサトウキビや玉ねぎから抽出されるフルーツ酸です。AHAの中でも分子が小さく浸透力に優れているため、グリコール酸がピーリング石鹸の成分としてよく使われています。
この成分は超が付くほど刺激が強く、敏感肌人だと、顔が真っ赤になってしまうという副作用のある成分です。
使ってみればわかりますが、グリコール酸が主成分のニキビケアってホントに肌が乾燥します。
洗顔ならまだしも(管理人はおススメはしませんが・・・)、化粧水や美容液の有効成分がグリコール酸のものはホント避けた方が良いです。
2. 何かと中途半端でメジャーなBHA系(サリチル酸系)
アクネ菌と名の付くものは大体ピーリング系
サリチル酸は雑菌の繁殖を防ぐ&角質層を溶かして取る働きでニキビケアによく使われる成分です。
プロアクティブやファーストクラッシュなど、海外発のニキビケアは大体サリチル酸かグリコール酸が主成分になっています。
グリコール酸より肌に優しいのですが、その分効果もほぼ実感できないという、管理人の中ではなんとも中途半端な成分です。
3. イオウ(硫黄)
有名なビフナイトはイオウが主成分です
イオウも効果はグリコール酸とサリチル酸と同じです。
10年以上前は結構チラホラ薬局でも売ってたんですけどね。今はあまり見ません。
- 肌の角質を溶かす効果
- 肌が乾燥する
と、まったく同じです。価格的にはサリチル酸より高いものがほとんどなので、あえて硫黄のニキビケアを買う意味は正直ないかな?という気がします。
強さ的には
グリコール酸 > イオウ > サリチル酸
という感じになるかと思います。
強い分、肌が乾燥するので、あえて使うのであれば保湿ケアは良いものを使った方が良いです。
どれがオススメかと言われるとサリチル酸系。だけど・・・
プロアクティブはグリコール酸&サリチル酸のニキビケアライン
グリコール酸やイオウほど成分的には強くないものの、正直ニキビに効果があるかといわれると気休めにしかならないというのが管理人の感想です。
しつこいですが、グリコール酸ほど肌の乾燥はしないので、肌に合う合わないは極端ではないですが、その分ニキビへの効果も「?」という感じです。
これは成分が悪いのか。それともサリチル酸系のニキビケアであたりに出会っていないだけなのかはわかりませんが、効果があるものに出会ったことがありません。
ピーリング洗顔は、保湿をしっかりしないとニキビができやすくなるので注意
男性や思春期にきびの人も保湿だけはやらないとX
管理人の経験上、ピーリング系のニキビケアってニキビの治りは早まっても、ニキビのできる数は増える傾向にあります。
その理由は、
- 角質を無理やり溶かしてしまう
- 肌がなんか知らないけど異常に乾燥する
からです。
肌にダメージを与えて肌を再生させるという荒治療なので、ピーリング洗顔ばかりして、保湿ケアをしないと、オイリー肌で乾燥肌というニキビにとって最悪の肌質になっていくので、注意したほうが良いです。
化粧水と美容液でピーリング系の3種類の成分のものは使うのは論外です。
化粧水と美容液の目的は肌の水分補給が目的なので、肌にダメージを与えるグリコール酸やサリチル酸、硫黄はやめた方が良いです。
使って効果がでるのは、思春期にきびくらいです。
管理人的には無添加のラミューテや、ニキビの炎症を天然成分で鎮める草花木果どくだみの方がはるかに効果があるかと思います。
ピーリング系のニキビ洗顔やニキビケアを試してみようかなぁ・・・と思っている人はその前に↓の3つのニキビケアを使ってみてほしいです。
多分全然肌質が変わっていくのが実感できると思うので。