ピーリングの原理を応用したニキビケア基礎化粧品の注意点と効果
評価が真っ二つに分かれるのがピーリング&殺菌タイプのニキビケア
このページでは、ニキビケア基礎化粧品4タイプの一つ、ピーリングタイプのメカニズム、メリットデメリットについて書いていきたいと思います。
ピーリングタイプはもともとも海外で開発されたものです。日本ではピーリング&殺菌成分に特化したニキビケア基礎化粧品はドラッグストアなど市販されているものが中心です。
これは実際アメリカで販売されて使われているものが、日本にそのまま輸入し、うっれているケースが多いからです。
欧米のスキンケアは肌質の違いもありますが基本、激しめ&きつめのものが好きでして、繊細な日本人の肌に合いづらいことが多いです。
詳しいことを書く前に、結論から言います。ピーリングタイプは
- 肌への刺激が比較的強い
- 比較的価格が安いものが多く、市販で最も手に入れやすい
- 使い続けないとあまり意味がない
- ニキビができる数は特に減りづらい。今あるニキビをいかに早く治すか?という対処的な考え方の化粧品
- 男性や10代の思春期ニキビに悩む人。白ニキビやコメドができやすい人にオススメ
という特徴があります。
成分的には、グリコール酸とサリチル酸、イオウ、AHA・・・などが、ピーリング効果、および殺菌効果のある成分です。
抗炎症系の成分は植物由来のものが多いですが、ピーリング系はフルーツ由来の成分が多いのが特徴です。
【ピーリング効果のある代表的成分】
AHA、サリチル酸、グリコール酸、イオウ…等
【マイルドピーリング系の有名なニキビケア化粧品】
プロアクティブ、NOV、DHC、クレアラシル、ペアアクネリキッド、オードムーゲ、piu(ピュ)シリーズ…etc
皮膚科でのニキビ治療、ケミカルピーリングの原理を基礎化粧品に応用したのがこのタイプ
美容クリニックなどのにきび治療で、昔からよく行われているケミカルピーリング治療の考え方を取り入れて作られた化粧品です。
化学薬品で古くなった角質、つまり肌表面の角質を薬で溶かすことで、肌のターンオーバーを促し、肌の再生を促すというメカニズムです。
肌というのは(普通であれば)28日周期で新しい角質層に生まれ変わります。
その時、肌表面に古い角質が残っていると毛穴の詰まり、それが炎症を起こしニキビができるとつい最近まで言われていました。
(今では研究が進み、それが全てではないことがわかっています。ホルモンバランスによる肌質の変化なども原因があることがわかっており、ニキビができる原因はもっと複雑です。)
「毛穴のつまりの原因となる古い角質の除去」と「角質を溶かすことによる肌の再生サイクルを早める」
ことで、ニキビの治りを早めようというのが、ケミカルピーリングの基本的な考え方です。
ピーリング系のニキビ用の基礎化粧品では、ピーリング効果のある成分はかなり薄められて配合されています。
なのでマイルドピーリングとよく呼ばれています。
保湿力がないので、乾燥肌の人は避けるor追加で保湿アイテム必須
ここから注意点になるのですが、(洗顔は保湿するものではないのでともかく)マイルドピーリング系の化粧水や美容液、クリームは保湿力が低いものが多いです。
肌に水分を補給して止めておくことを目的とした成分ではないからです。
化粧水は基本的に拭き取り化粧水のものが多いです。
これはパッティングして肌に浸透させる普通の化粧水とは違い、コットンに角質を溶かす成分を含ませることで、古い角質をコットンで拭き取っていくためです。
化粧水の後につける美容クリームや美容液も、角質を柔軟にしておくことが目的の成分配合がほとんどです。
基本的なアイテムごとのメカニズムは
- 洗顔フォームor石鹸→角質表面を溶かして落とす
- 化粧水→角質を柔軟にしながら、古い角質を溶かしながら落とす
- 美容液→肌の殺菌&角質を柔軟に
の3ステップです。
繰り返しになりますが、マイルドピーリング系は「古い角質を柔らかくして、溶かして落としやすくする」ことが目的のため、保湿力が足りないのはどうしようもないことだということは覚えておいてください。
使って肌が乾燥するなら、化粧水か美容液をもう1アイテム使う必要が出てくることも覚えておいてください。
マイルドピーリング系の化粧品はライン使い必須!!
大事なことなんですが、ピーリング系基礎化粧品はぜったにライン使いしてください。
洗顔〜美容液orクリームでピーリングの濃度や強さを計算して配合しているので、「洗顔だけ使う」「化粧水だけ他のを使う」などは止めたほうが良いです。
効果が発揮されず、マイルドピーリング系のものを使っている意味がなくなりますので。
使った後に肌が乾燥するのであれば、追加で何か保湿アイテムを足しましょう。
ハトムギ化粧水に代表されるプチプラ化粧水なんかはこういうとき便利です。
本当は保湿力のある美容液や化粧水でW保湿したいところですが、なかなかお財布的にも厳しい人はプチプラアイテムをうまく利用しましょう。
ここから、マイルドピーリング&殺菌系のニキビケア基礎化粧品を紹介していきたいと思います。
オススメ度をつけていますが、管理人が実際に使った感じと友人にも協力してもらい、総合的にオススメ度をつけています。
保湿力のあるものとお値段以上に効果のあるものを評価を高めにつけています。
肌に合う合わないはあると思いますが、一つの目安にしてもらえればと思います。
1、ペアアクネリキッド
ペアシリーズは、スポットクリームの方が有名です。ふき取り化粧水が出ています。
これは、洗顔後にコットンにたっぷりめに浸して、肌をふき取ります。洗顔で汚れが落ちていないとコットンが結構黒くなりますので、洗顔の良し悪しは結構わかります。
あまりに黒い汚れが目立つようなら洗顔フォームを変えたほうが良いでしょう。
ふき取り化粧水なので保湿力は期待しないほうが良いです。価格としては高くもなく普通の価格です。ドラッグストアで売っているので、気になるようなら試してみるのも良いかもしれません。
2、DHC アクネコントロールシリーズ
DHCも昔からニキビケアのアクネコントロールシリーズを出しています。
通販でしか見たことがありません。こちらはサリチル酸による殺菌と角質を柔らかくすることに特化しています。
洗顔フォームから化粧水、美容クリームまでサリチル酸にこだわっているある意味で珍しいニキビケアラインです。
管理人はちょっと使用感が苦手です。トライアルを使ってリピ買いはしてません。
白ニキビやコメドができやすい人かな・・・という感じです。10代の人で肌に合えば良いと思います。
敏感肌やあごやフェイスラインにニキビができている人にはあんまりオススメしません。
3、クレアラシル
クレアラシルって実はアメリカやドイツで販売されていたものが日本でも販売されているんです。
なのでさりげ、海外製のニキビケア基礎化粧品なんです。
実はサリチル酸やグリコール酸でのニキビケア自体が、海外からの輸入ものです。
昔からあるものなので使ったことのある人は多いと思います。
若い人向きのニキビケアです。刺激は弱い方なので使いやすい方だとは思いますが、価格相応な感じです。悪いものではないのですし、価格も安いので、気になる人はドラッグストアへ。
4、オードムーゲ
市販されているニキビケアでは割と高級な部類です。このふき取り化粧水だけで1500円。
好感が持てるのは、きちんと保湿化粧水で肌の保湿もするように促しているところです。
市販されているマイルドピーリングタイプでは割と評判が良い方です。
DHCやクレアラシルに比べると、管理人的には好きかもしれません。
さっぱり感が良いです。保湿系ニキビケアと組み合わせて使うのもいいかもしれません。
5、プロアクティブ+
ニキビケアでは一番有名。CMもバンバンやってますし。
サリチル酸とグリコール酸による、殺菌とピーリングメカニズムに着目したニキビケア。リニューアルして低刺激になりました。
化粧水がなく、クリームの重ね付けによる保湿です。使用感は嫌いではないのですが、ちょっと高いので試すには覚悟がいるかも。
プロアクティブ+は肌に合う人とそうでない人の差が激しいです。なのでちょっと評価は難しいところです。
6、ノブ ac
ノブACも昔からあるので知ってるかな・・・
地味にマイナーチェンジして、ビタミン系の美肌成分なども配合されるようになりました。
マイルドピーリング&殺菌系にしては、かなり低刺激で大人ニキビの人でも使えるくらい良い基礎化粧品です。
保湿力がこの系統では高い方なので、マイルドピーリング&殺菌系で一番オススメしているのがNov ACです。
クレンジングもありますが、管理人的には、洗顔フォーム、化粧水、乳液でいいかなと思っています。
化粧水もさっぱりタイプとしっとりタイプから選べ、トライアルではどちらも入っているので、肌に合う合わないがわかりすいのも嬉しいところです。
管理人的には、おでこやほおのニキビ、白ニキビができやすい人にオススメです。
ピーリング系&殺菌系のニキビケアならまず最初に試してほしいのがNOV ACです。
これでピリピリ赤くなったり、ニキビが悪化するようでしたら、ピーリング系&殺菌系のニキビケア自体が肌に合っていない可能性が高いです。
それくらい、このタイプでは低刺激なのが理由です。