ハトムギ化粧水がニキビに効くと言われている理由と使うときの注意点
はじめに
定番アイテムでありながら少し前からネットでプチプラ化粧水として人気のハトムギ化粧水。
すごく良いアイテムなのですが、実はネットで言われているほど万能というわけでもなく、思い違いをしてる人がすごく多いんです。
ということで、このページでは「ニキビにハトムギ化粧水は効果があるのか?」を中心に
- ハトムギ化粧水はニキビに効くのか?
- 安いのになぜニキビに良いと言われているのか?
- ニキビケアで使う時の上手な使い方
…etc
について解説していきたいと思います。
いつも通りきちんと解説しいるため、ちょっと長くなっています。
斜め読みで気になる部分があれば読んでみてください。
ハトムギ化粧水は直接ニキビに効くというわけではない
ハトムギ化粧水、ネットなんかですごくニキビケアにも良いともてはやされています。
実はニキビに直接効くというわけでは無いんです。
それどころか、成分的には全く効果がありません。
実際ニキビに効くと言われるものは、必ずと言って良いほど、厚生省の審査に通過したニキビに効果があると国が認可した成分の含まれる医薬部外品です。
医薬部外品ならなんでも効果があるのかと言われるとそういうわけでも無いんですが、薬効のある成分はきちんと取り扱わないと副作用もあるため、必ず国が認可する仕組みになっています。
グリチルリチン酸などは炎症を和らげる効果があり、これは薬効です。これを配合するには国の認可が必要になります。
ビタミンcなどは、肌表面のキメを整える程度の効果しかないので、国の認可は必要ない代わりに、医薬部外品と謳うことができません。
簡単に言うと医薬部外品のマークがあるものは、半分化粧品、半分薬のようなものなんです。
なぜハトムギ化粧水がニキビに効くという人が多いのか?
ハトムギ化粧水、昔からあるんですが、実は人気がすごい出たのってちょっと前なんです。
人気が出た理由がアルビオンのスキンコンディショナーという1万円ほどする化粧水と成分が似ていることと、7.800円という価格の安さから雑誌などで取り上げられたのがきっかけです。
高いアルビオンと成分が似ているからニキビにも良いと言う感じで、ニキビケアとして勧める個人の人も増えてきました。
ただ、実際ニキビに効果があるわけではなく、ハトムギ化粧水を風呂上がりにパッティングしてるからと言ってニキビが治ると言うわけでは決してありません。
とはいえ、ハトムギ化粧水にもしっかり魅力がある
ハトムギ化粧水、すごく良いアイテムです。
ただニキビに効果があると言うわけではありません。
かといって使う意味が全くないのか?というとそういうわけでもないんです。
ハトムギ化粧水は純粋に保湿の効果しかありません。
なので肌に刺激がほとんどないのが魅力です。
ニキビケアの機能が付いている化粧水は、基本的に普通の化粧水と比べて、肌に負担がかかります。
これを効果を出しつつ低刺激にしようとするのが凄く大変なんです。
低刺激さを追求すると、ただの水になってしまうので。
ハトムギ化粧水は純粋に保湿機能としてもこれ以上ないほどシンプルです。
なのでハトムギ化粧水でニキビが良くなったという人は、肌に合わないニキビケア基礎化粧品を使い続けて、肌がボロボロになってしまった人などがハトムギ化粧水を使って良くなったと感じているだけなんです。
肌に合う合わないの個人差が出やすいのがニキビケア基礎化粧品です。
肌に合わない口コミの良いニキビケア基礎化粧品を無理に使うくらいなら、ハトムギ化粧水のようなシンプルなものを使った方が良いんです。
その逆に、ハトムギ化粧水自体には何の効果もないので、肌に合うニキビケア基礎化粧品であれば、ニキビ用の化粧水のほうが効果はあります。
なので、1番大事なことは何よりも肌にあっているか?合わないのか?ということなんです。
プチプラ化粧水は魅力だけど、安い理由があるし、高いものには高い理由と魅力がある。
ニキビに悩んでいてすぐに治したかったり、ニキビができやすい肌質なのであれば、ニキビケア専用の基礎化粧水を使ったほうが良いです。
でも、だからといってニキビケア基礎化粧品を使わないとだめなのか?というと、そういうわけではありません。
ただ繰り返しになりますが、ハトムギ化粧水自体には何の効果もありません。
含まれている成分も肌に浸透しないので、あくまでも肌表面の乾燥を防ぐ程度の効果しかありません。
価格が安いので、高機能な化粧水と一緒に考えるのは止めた方が良いです。
化粧水を始めとする化粧品って原材料は安いと言われています。
ですが、高機能なものは、やはりコネクションがないと手に入らないような原料を使っていたり、良い素材にもこだわっていますし、研究開発費に凄い時間と手間をかけているんです。
なので、使い続けてみると全然肌への刺激や優しさが違ったりするものなんです。
ここまでをまとめると、
「ハトムギ化粧水にニキビへの効果はないけど、低刺激で保湿できるという意味ですごく良いアイテムである」
ということになります。
これから、ハトムギ化粧水をニキビケアとして使いたい時の上手な使い方を紹介します。
ハトムギ化粧水をニキビケア化粧水代わりに使うときの上手な使い方
管理人は、ニキビに悩んでいたり、できるだけすぐに治したいのであれば、ニキビケア基礎化粧品を使った方が良いと感じています。
その中でも特に治すというよりも、できるニキビの数を減らす肌質改善型の基礎化粧品をオススメしていますし、自分でも使っています。
ライン使いも無理にする必要はなく、気に入った肌に合うものをアイテム別で使えば良いと思いますし、管理人も実際そうやって使っています。
プチプラアイテムの代表格、ハトムギ化粧水をうまく組み合わせたニキビケアを解説します。
1、肌休めとして使う
基礎化粧品ですごく大事なことなんですが、基本的に人間の体というのはよくできていまして、同じ成分が配合された化粧水ばかり使っていると肌が慣れてだんだん効果がなくなってきます。
なので、一つのものをずっと使い続けるよりは、2つか3つほど気に入ったものを見つけてローテーションして使った方が良いんです。
皮膚科にニキビ治療に行くと抗生物質が処方されます。
しかし、抗生物質は飲めば飲むほど体に耐性ができて、効かなくなってきます。
良心的な皮膚科ほどニキビで抗生物質を出すを嫌がります。(ひどい場合は出してくれますが)風邪を引いたときや、他の病気で抗生物質を使う時に効かないと困るからです。
これって肌も同じで、同じものを使い続けていると、他のものを使った時妙に肌の調子が良くなったりします。これは肌がその化粧品に慣れてしまったということなんです。
これを防ぐために肌休めをするわけですが、ハトムギ化粧水やプチプラアイテムって、そういう使い方としてすごく便利なんです。
いつも使っている化粧水があるなら、化粧水だけでも週一くらいでハトムギ化粧水を使って肌休めをするのはすごく良いことなのでオススメです。
2、肌の調子が良いときに使う
ニキビって肌の調子が崩れると一気にできたりしますよね。特に大人になってからは・・・(管理人はそうなんですが)
一回肌が持ち直すと一気にニキビが落ち着いてきたりする人も多いかと思います。
そういう肌が落ち着いてニキビが引いている時までニキビケア基礎化粧品を無理にライン使いする必要って実はそんなにありません。
管理人はニキビが落ち着いている時は、肌休めも兼ねてプチプラ系アイテムに切り替えています。
肌の調子が崩れたり、ニキビができ始めたら、肌に合うニキビケア基礎化粧品を使い始めるとコスパも良いですし、肌がニキビへの有効成分に慣れすぎず効果を持続しやすいのでオススメです。
3、ニキビケア洗顔&美容液との使い合わせ
ニキビケア基礎化粧品はライン使いを無理にする必要はない
と、このページで何度か書いてきました。
ニキビへの効果は多少落ちるものの、(ニキビケア基礎化粧品は「洗顔、化粧水、美容液(もしくは乳液、ゲルクリーム)」の3点なことが多いのですが、)化粧水だけハトムギ化粧水を使うという方法もあります。
ニキビへの効果のある成分はある程度決まっています。
- ニキビの炎症を和らげるグリチルリチン酸2k
- 肌のキメを整えて、ニキビの赤い色素沈着を和らげるビタミンC
- 肌の角質を溶かしてターンオーバーの周期を早めるマイルドピーリング系
- その他ヒアルロン酸やグリセリンをはじめとする美肌&保湿成分
このうち、1と2、ニキビの炎症を和らげる成分と、それに似たような機能のある成分が美容液に配合されていればハトムギ化粧水と併用して大丈夫です。
化粧水じゃなくても美容液で肌に雑菌が繁殖するのをそこそこ防いでくれるんです。
ヒアルロン酸などの保湿成分は肌質改善の成分です。あった方が良いですが、ニキビに即効性はないので、美容液や洗顔に配合されているかを機にする必要はそんなにありません。(配合されていた方が良い事は間違いありません)
ハトムギ化粧水と他のニキビケアを一緒に使う時の注意点
1,ピーリング系&殺菌系はライン使いをする
サリチル酸やグリコール酸をはじめとするピーリング系だけは併用NGです。(プロアクティブやDHCなどが殺菌&ピーリング系です。)
というのも洗顔フォーム、化粧水、美容液と全てにピーリング効果があるものが多く、メーカーの意図した通りピーリング効果が発揮されない可能性が高いからです。
肌への刺激が強く、ニキビの治りは早まっても、ニキビができる肌環境は変わらないのがピ−リング&殺菌系のデメリットです。
この刺激を弱めようとして、化粧水だけハトムギ化粧水などを使ってしまうと、ピーリング効果が発揮されないのがNGの理由です。
2,洗顔の成分はそこまで気にしなくも大丈夫
洗顔の役割は、「肌に負担を極力かけず、毛穴の奥まできちんと汚れを落とす」ことにあります。
そういった意味で、シンプルなものほどよいものが多いです。
(ただシンプルなものほど、毛穴の汚れが落ちないものが多いという問題もあるのですが・・・)
ニキビの炎症を止めたり、美肌成分が配合されている洗顔もたくさんあるのですが、そもそもそれらの成分を肌に浸透させるものではないので、洗顔選びではそこまで重視する必要はありません。
原料の良さを活かして肌に負担をかけずにきちんと洗い流すことのできるものがおすすめです。
ページの最後で、「洗顔について解説したページ」を紹介していますので、気になる人は見てみてください。
3,化粧水がすごく大事なラインもある
これもすごく大事な注意点なんですが、化粧水に機能が凝縮されているニキビケア基礎化粧品があります。
フジフィルムのルナメアACの化粧水スキンコンディショナーがその代表格です。
ルナメアACはニキビへの有効成分が、毛穴を通じてニキビの原因に近い部分まで届くようになっています。
これはフジフィルム独自の浸透技術によるものなのですが、化粧水にその機能が採用されています。
(ルナメアACの美容液に相当するゲルクリームにも採用されていますが、化粧水とセットで使うことを想定しているため、配合されている有効成分に違いがあります)
こういう場合は、美容液でニキビケア効果のあるものを選ぶ必要があります。
ハトムギ化粧水と相性の良い美容液(洗顔フォームも良いものだけ)
ここからハトムギ化粧水と一緒にニキビを治したいときに一緒に使うことのできるニキビ用基礎化粧品を紹介していきます。
しつこいですが、ハトムギ化粧水をニキビケアとして使う場合、ニベアの青缶などを美容液代わりとして使うのはあまりおすすめしません。(肌にあっていてニキビ用でなくてもよいというのであれば大丈夫です。)
トライアルで肌に合うか試せたほうが、肌に合わなかったときのダメージが少ないので、トライアルがあるものを中心に紹介していますが、一部そうでないものも入っています。それに関してはキチンと書いていますので、気になるものがあったら試してみてください。
その1、草花木果どくだみ
薬草どくだみの消炎作用を使った定番でロングセラーアイテム
価格が良心的で続けやすいのが魅力。昔かなり気に入って使っていました。
最近だと同じ価格帯でニキビ有効成分の浸透力のある物が出てきているのでそっちを使っていますが、これも良いアイテムです。
パラペン、石油系界面活性剤など肌に負担のかかる添加物未配合なのがこだわっているポイントです。
その2、オルビス クリアシリーズ
オイリー肌の人に一番オススメ。100%オイルカットのニキビケア
普通の化粧品って少しは油分が配合されています。オルビスはこの油分が一切使っていません。
そのためこれ以上無いさっぱりとした使用感のこだわりの基礎化粧品なんです。
すごく良いニキビケア化粧品なのでオススメです。
「オルビス クリアのニキビへの効果@とオイルカットの魅力」の続き
その3、ラ・ミューテ
高いけど、それ以上に贅沢さを追求した保湿力がすごいニキビケア基礎化粧品
とにかく贅沢の一言です。
30代〜の大人ニキビに悩む人には1番オススメです。
使用感も素晴らしいですし、肌に刺激のあるものを徹底的に排除しています。
使うとニキビはもちろん、肌のハリが変わりますので、大人のための基礎化粧品としてすごくおすすめです。
その4、ビーグレンニキビケア
効果がないなら意味が無いと言い切る「医療浸透技術」を使った他には絶対に作れないニキビケア基礎化粧品
アメリカのフロリダにある成分が皮膚から浸透させる特許技術を開発した大学と協力して、日本人が作った基礎化粧品。
効果が実感できないなら作る意味がないと言い切る、他の化粧品とは違う魅力があります。
とにかく科学的に裏付けが取れていないものは使わないという徹底的にこだわり抜いた化粧品作りをしているのがビーグレンです。
管理人もすごく気に入ってるので、まず最初におすすめするものの一つです。
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