化粧水でニキビは治る?化粧水の役割をわかりやすく解説
このページでは
- そもそも化粧水を変えただけでニキビは治るの?
- ニキビを治したいとき、化粧水の役割ってなに?
- 化粧水さえ変えれば、ニキビはすぐに治るの?
- 肌に合う合わないの判断はどうやってするの?
- 年齢や肌質によってオススメのものはどう変わる?
・・・etc
ニキビができて化粧水を変えようかと考えている時に、気になる疑問について、管理人が過去に悩んだこともふくめて、解説しています。
「肌のメカニズムなどを知った上で、自分にはなにが一番の良いか?を判断できるようになるのが一番」という考えから、ちょっと長くなっています。
パーっと流し読みして、気になる部分があったら、読んでみてください。
1、ニキビを化粧水だけですぐに治すのはむずかしい理由
ニキビができてしまった・・・すぐにでも治したい
こう考えるのってすごくわかるんです。
でも、すごく大事なことなんですけど、ニキビを化粧水だけですぐに治すのはほぼ無理なんです。
というか、すぐに治すこと自体がとてもむずかしいんです。
これは皮膚科に行こうが、どれだけ肌に合う基礎化粧品を使ってもむずかしいことなんです。
ニキビというのは、(原因はいろいろありますが)毛穴が大きく炎症を起こしている状態です。
場合によっては皮膚が傷ついていることもあります。
これを一晩や二日で完全に治すのって、とてもむずかしいことなんです。
ちょっとしつこいですが、化粧水や洗顔、美容液などの基礎化粧品が意味がないとか、そういう話ではありません。
皮膚科で診察してもらっても無理なんです。
「じゃあニキビ用の化粧水を使う意味ってあるの?」ということについて、ここから説明します。
ニキビケア化粧水の目的は、肌質改善xニキビの悪化を和らげること
(これは化粧水に限ったことではないんですが)ニキビ専用化粧水を付けることは、
ニキビができやすい肌質を健康で強い肌質に戻すこと
今できているニキビの悪化を和らげ、新しくニキビができることを防ぐ
ということが目的なんです。
ニキビって一つできだすと、いくつもできることが多いです。
これは、「肌が何らかの理由で弱った結果、ニキビができてしまっている」からなんです。
肌のバリア機能なんてよく呼ばれますけど、睡眠不足や生理や年齢による肌質の問題のせいで、この「肌が外からの刺激や雑菌の侵入、繁殖を防ぐチカラが弱っている」と、ニキビができます。
ニキビケア化粧水は、この弱った肌のバリア機能や肌の強さを普通に近い状態に戻すことを目的に作られています。
そもそもニキビ専用化粧水は「治す目的で作られているものではなく、ニキビがこれ以上悪化したり&できないような肌質にすることが目的」だということなんです。
ここを間違うと、刺激の強い肌に合わない化粧水ばかり選んでしまって、逆にニキビを悪化させたり、ニキビが繰り返しできるというニキビループにはまり込んでしまうので、ちょっと注意です。
プチプラ化粧水とニキビケア化粧水の違いは「できてしまったニキビへのはたらき」
ここまでは
「治す目的で作られているものではなく、ニキビがこれ以上悪化したり&できないような肌質にすることが目的」
ニキビを1日2日で治すのは皮膚科でもむずかしい
というお話でした。
ここからは、ドラッグストアで売られているような普通の数百円〜1000円前後の化粧水と、ニキビケア専用の化粧水の違いについて解説していきます。
普通の化粧水と、ニキビ専用と謳われる化粧水の違いは、「できてしまったニキビへの効果」があるかないか?です。
いくつか種類があるのですが、大まかに分けると
- ニキビの炎症を和らげる成分(消炎作用:グリチルリチン酸2kなど)
- ニキビの赤い色(色素)が定着するのを防ぐ(色素沈着:ビタミンcなど)
- 肌の角質を溶かして、ターンオーバーを早めるもの(ピーリング系:AHA、グリコール酸など)
- 肌の雑菌を殺菌する成分(殺菌効果:サリチル酸など)
の4つに分けることができます。
プチプラアイテムよりもちょっとお値段高めのニキビケア基礎化粧品は、肌の保湿機能の他に、薬効効果(やっこうこうか:効果がある薬のようなもの)の認められた「医薬部外品」として、こういった機能を持つ成分が配合されています。
年齢が高いほど&乾燥肌ほど、低刺激&保湿力重視が基本
(当たり前の話かもしれませんが一応)化粧水選びの基本なんですが、年齢が高い&乾燥肌ほど低刺激&保湿力重視で化粧水を選ぶのが基本です。
「ニキビに効果がある」という薬効効果は裏を返すと、肌に若干でも刺激があるということです。
あまりニキビケア成分やその機能が強すぎると、逆に肌が負けてしまい肌が荒れたり、ニキビが悪化してしまうことがすごく多いからです。
薬というのは効果があるものは、全て副作用があるのが普通です。
「効果を出しながら、うまく副作用をカバーしていく」ことが化粧品メーカーの腕の見せ所なんです。
ただ、殺菌成分や、ピーリング成分って、すごく肌に負担がかかります。
洗顔、化粧水、美容液、乳液全てが殺菌&ピーリング系であることがほとんどなので、管理人としてはあまりオススメしていません。
角質層が厚かったり、皮脂が過剰分泌気味な10代の人や20代前半の男性なら試してみる価値はあると思います。しかし、20代以上の女性に関しては、肌が乾燥しやすいこともあってあまりオススメはしていません。
今は良くても積み重なった肌への影響が、将来シミやシワなど他の悩みとなってくるからなんです。
ニキビケア化粧水は肌に合う合わないが出やすい。口コミは参考程度に
ここまでを一回まとめると、
ニキビケア化粧水には
- ニキビの炎症を和らげる成分(消炎作用:グリチルリチン酸2kなど)
- ニキビの赤い色(色素)が定着するのを防ぐ(色素沈着:ビタミンcなど)
- 肌の角質を溶かして、ターンオーバーを早めるもの(ピーリング系:AHA、グリコール酸など)
- 肌の雑菌を殺菌する成分(殺菌効果:サリチル酸など)
の4つのタイプがあって、基本的には3と4は避ける。角質層の厚い男性や若い人向きです。
あと、20代後半になったら女性は、保湿力を重視していきましょう
というお話でした。
ここから「ニキビケア化粧水の口コミや、成分メカニズムを無視した他人の感想は、あまりあてにならない」というお話になります。
他のページでも書いていることなんですが、ニキビケア基礎化粧品って、あまり口コミがあてになりません。
というのも、肌が弱っていることに加え、肌質や肌の状態、ニキビのでき方や原因が人によって違うからなんです。
基礎化粧品の中でもニキビケア関連のアイテムは、あまり口コミがあてになりづらいものなんです。
同じものでも、肌が慣れてきてしまったりすると効果が実感できなくなってきますし、その日の体調によってもつけた感じが変わってきます。
なので、「基本的に使ってみるまでは、自分のニキビに効いたり効果が実感できるかはわからない」ということに注意です。
買って見たものの、肌質に特に変化なし・・・肌に合うか合わないかをどうやって判断するの?
勇気を出して、新しいニキビケアを試してみたけど・・・
なんか効果があるのかよくわからない・・・
続けていいものかトライアルだと判断できない・・・
こういうことってあると思います。
ここからはそういう時に「使い続けるべきか?買うのをor使い続けるのをやめて他のものを試すべきか?の判断はどうするの?」というお話を簡単に。
いきなりポイントだけまとめてしまうと
- 肌にピリピリ刺激を感じたり、ニキビが悪化しない限りは、最低でも1週間は使ってみる
- 「ニキビが治ったか?よりも、新しくニキビができなかったか?肌が落ち着いたか?」を見る
になります。
ニキビが悪化したり、肌が何か落ち着かない感じがするなら肌に合っていない可能性が高いので、使うのをやめた方が良いです。
美容液までつけて肌が乾燥する時、どうしてもその化粧水を使いたいなら美容液を保湿力のあるものに変える必要があります。
1週間経っても特に肌質に変化がないときは、管理人は使い切ってから他のものを試します。(とくに使い切る必要はなく、管理人は貧乏性なのでそうしてるというだけなんですが・・・)
管理人の経験上、いくら肌に合うものを使っても、ニキビの治りってそこまで早くなったりしませんが、肌の調子と新しくできるニキビの数はかなり劇的に変わります。
ニキビって毛穴の炎症です。炎症を治すのはあくまでも、体の治癒力であったり、肌の再生力です。
ニキビを治すのは化粧品や皮膚科でもらえる消炎クリームやビタミン剤ではないんです。
ニキビは、肌が水分と油分のバランスのとれた健康な状態であれば、すぐに治ります。
この肌のバランスが崩れているから、ニキビが治りづらい上に、ニキビが新しくできるという状態から抜け出せないんです。
ニキビケア化粧水は、ニキビができやすく、治りにくいという肌の水分の油分のバランスを戻して肌質改善するというためにある
という目線で選んでください。
ちょっと長くなったので、続きは↓で
ニキビケア化粧水と普通の化粧水は何が違うの?という疑問をわかりやすく解説