ニキビ跡のレーザー治療の種類と特徴をわかりやすく解説

はじめに

このページでは

「ニキビ跡をなんとかしたくて、色々と情報収集をしている」という方のために

  • 美容皮膚科や美容クリニックでのニキビ跡治療には、どんな治療方法がある?
  • どれくらい費用がかかるの?
  • どれくらいでニキビ跡はきれいになるの?

についてまとめています。

管理人は過去ニキビ跡に悩んでいましたが、ニキビ痕の治療は受けていません。

他のページで解説していますが、自宅で地道にケアする方法を選び、それなりにきれいにすることができたからです。

このページは、ニキビ跡治療で美容クリニックのHPを見て、レーザー治療の解説を見たとき、なんとなく意味がわかるようになることを目的としています。

「ニキビ跡をきれいにする方法の一つとして、美容皮膚科や美容クリニックがある」ということを踏まえた上で、気になるところがあったら読んでみてください。

美容皮膚科や美容クリニックのニキビ跡治療は「肌を傷付けてむりやり再生させる」のが基本

まず最初に、美容クリニックや美容皮膚科のニキビ跡治療の基本について解説していきます。

美容クリニックや美容皮膚科のHPを見てみると、ケミカルピーリング、レーザー治療、フラクショナルレーザー・・・などいろいろな種類の治療法があります。

管理人も最初いろいろ調べていて、どの方法が良いのか、どれが安くて治るのか?・・・などすごく迷ったり混乱していました。

見知らぬ単語が飛び交ってきてすごく最初不安だと思うのですが、どの治療方法も基本は

「肌をわざと傷つけて、肌の再生を人工的にうながす」

ことにあります。

この「肌を傷つける」機械や方法がそれぞれ違うため、治療方法の呼び方が違うのです。

ニキビ跡治療の期間は半年〜1年。我慢することも多い

治療方法によっては、肌の真皮そうにまで傷をつけるため、治療後はダウンタイムと呼ばれる、肌を絶対安静にする期間が必要になります。

メイクなどもこの間は基本的にできません。

ニキビ跡が治るまでの時間は治療方法やニキビ跡の状態によって変わるようですが、基本的に半年〜一年はかかります。

月1回〜3回程度の治療を最低でも半年程度続ける必要があります。

治療のたびにダウンタイムがあるため、治療している間はいろいろと我慢しなければいけないことが多いです。

ここまでが美容皮膚科や美容クリニックでのニキビ跡の治療方法の基本的なことになります。

ここから、ニキビ跡の治療方法の種類、特徴と費用について簡単にまとめていきます。

ニキビ跡治療は大きく分けて、

「レーザーで肌に傷をつけて再生をうながすレーザー治療」

「薬剤で角質を溶かすことでターンオーバーを早めるケミカルピーリング」

の2つに分かれます。

それぞれ簡単に解説していきます。

「名前を見たことある・・・」など気になるものだけ読んでいただければ大丈夫です。

ニキビ跡のレーザー治療

最初に、ニキビ跡のレーザー治療について簡単に解説していきます。

大体大まかに8種類のレーザーがニキビ跡治療で使われています。

レーザーの種類によって、レーザーの周波数とレーザーの出し方、それぞれ肌への傷の付き方が違います。

それぞれ採用しているレーザーの種類も医院によって変わってきます。

専門的にはレーザーの波長、パルス幅の違いからレーザーの特性が異なります。そのあたりの詳しい話は専門的すぎて難しいので、このページでは解説しません。

「肌に傷をつけることで、肌の再生を促すことでニキビ跡を治療する」という基本メカニズムに代わりはありません。

1、炭酸ガス(co2)レーザー

通常のレーザーと比べて、レーザーを当てた部分の熱によるダメージが小さくすることができるのが特徴。

レーザーを当て方をコントロールしやすく高出力で、安定したレーザー照射ができ、レーザー機のメンテナンスも楽で、故障も少ないこと

溶接や切断など工業分野でも使われていることから、色々な医療メーカーがレーザー機が発売されているため、価格も比較的安いなどの理由から、導入しているクリニックが多いのが特徴。

2、Nd:YAGレーザー

炭酸ガスレーザーと同じく、工業分野でよく使われる波長のレーザー。

炭酸ガスレーザー治療で問題となっていた、炎症後色素沈着の発生頻度が下がることがメリットと言われていて、炭酸レーザーとEr YAGレーザーの中間的な性質を持っているとされています。

メラニンや黒色の色素除去に効果的とされていて、ニキビ跡の赤みや赤ら顔の治療でよく使われるレーザーです。

3、Er YAGレーザー

Er YAGレーザーと書いて「エルビウムヤグレーザー」と読みます。

炭酸ガスレーザーよりもレーザーを当てた肌細胞への熱のダメージが少ないので、一般的に治療期間が短くなる傾向があるのが「Er YAGレーザー」の特徴です。

ただし、レーザーの当て方やどれだけ肌深くまでダメージを与えるか?で変わってくるので、医院の治療方針によって治療期間は大きく違います。。

4、Qスイッチレーザー

メラニン色素に反応するレーザー。メラニンを持っている細胞のみをピンポイントで破壊することができます。

元々は刺青を消すのをきっかけに世界で注目された歴史があります。アザの治療でも活躍、肝斑治療でも使用されるそうです。

こういった特性から色素沈着タイプの赤いニキビ跡治療でも使用されます。

レーザーの特性から、色素沈着、簡単に言うと肌についた色を落とすのには効果を発揮しますが、凸凹クレーターニキビ跡にはこうkはありません。

1回の治療で大きな効果が期待される反面、人によってはレーザーを当てた部分が熱ダメージでかさぶたのようになることもあると事前に説明する医者も。

Qスイッチレーザーの中にも、日本国内で医療用として作られている「ルビーレーザー」、アメリカで刺青治療用に開発された「Nd YAGレーザー」、アメリカ産の宝石を使用した「アレキサンドライトレーザー」などがあります。

これはメーカーが違うだけですので、ニキビ跡に悩む人にはあまり関係がないことかもしれませんが、一応予備知識として。

6、ロングパルスレーザー

ニキビ跡治療ではあまり使われることがないのですが一応解説します。

ロングパルスレーザーは毛髪内のメラニン色素に反応するレーザーです。

脱毛で使われるレーザーです。メラニン色素に反応するので、一応シミ治療にも使えなくもないようですが、本来の用途ではないため、ニキビ跡治療で使う医院はあまりないです。

ただロングパルスレーザーでも照射の仕方によっては、肌質改善や色素沈着の改善にも使えます。

なので、お医者さんの治療方針と設備の問題によるところが大きいので、ロングパルスレーザーを使っているところはダメと一概にいえるわけではありません。

8、フラッシュランプ(IPL、フォトフェイシャルなど)

レーザー治療はシミやニキビ跡のある場所へのピンポイント治療ですが、フォトフェイシャルは顔全体に働きかける治療方法です。

凸凹のクレーター型ニキビ跡治療ではなく、赤みのある色素沈着ニキビ跡で採用される治療方法です。

詳しく解説すると専門的な話になるので、ここではIPLやフォトフェイシャルについて簡単に解説します。

IPLやフォトフェイシャルなどのフラッシュランプを使ったニキビ跡治療は、メラニンや赤いニキビ跡の原因であるヘモグロビンに働きかける広域波長の光を当てることで、ニキビ跡やシミの原因を直接破壊します。

IPLやフォトフェイシャルを当てると、ニキビやシミの原因だったメラニンやヘモグロビンが「かさぶた」のようになって浮き出てきます。

これをマイクロクラストと呼ぶんですが、フラッシュランプ治療を行った数日後くらいに肌から浮き出てくるのでこれを洗顔などで落とします。

こうして少しづつニキビ跡の赤みを薄くしていくのがフラッシュランプを使ったニキビ跡治療です。

レーザーと違い、顔全体に照射するため、安全性と治療効果のバランスがうまく取れず、熱傷などトラブルを引き起こす場合もあります。(これは医師の腕の問題です)

レーザー治療のようにダウンタイムがないのが特徴ですが、ニキビ跡を薄くするまでにそれなりに回数と時間が必要になります。

7、フラクショナルレーザー

2004年に報告され、一気に広まったレーザー治療法がフラクショナルレーザーです。

フラクショナルレーザーはレーザーの種類ではなく、レーザーの当て方です。

レーザーを剣山のように、極小のマイクロレーザービームをたくさん照射することで安全&十分なダメージを肌に与えるという、レーザー治療です。

細かいドットみたいな小さい穴をたくさん肌に開けるイメージです

これをフラクショナル形状と呼ぶので、そのままフラクショナルレーザーと呼ばれています。

肌の深部までダメージを与え再生を促すので、肌を入れ替える治療とされています。

普通のレーザー治療と違い、ダウンタイムが数日で済むことと、数日間肌の赤みを我慢すればいいだけという特徴から、採用しているクリニックが多いのが特徴です。

一回のフラクショナルレーザー治療では、肌にダメージを与えきれないので、最低でも3〜6回の治療が必要です。

まとめると、炭酸ガスレーザーやEr YAGレーザーを使用してフラクショナル状(剣山を使って肌に極小のドットのような穴を開けて)に肌にダメージを与える治療法がフラクショナルレーザーです。

ニキビ跡のレーザー治療の種類と特徴のまとめ

ちょっと長くなりましたが、美容皮膚科や美容クリニックで一番多いのが、炭酸ガスレーザーを使ったフラクショナルレーザー治療です。

炭酸ガスレーザーが一番よく使われている理由は

  • レーザーの機械が比較的安いので美容クリニックが導入しやすいこと
  • メンテナンスも楽で、レーザーの出力やパルス幅をコントロールしやすいこと

です。

簡単にいうとお医者さんが使いやすいし、購入しやすいということです。

炭酸ガスレーザーを使ったフラクショナルレーザー治療する医院が多い理由は、

従来のレーザー治療の仕方に比べて「肌のより深く」、「より安全にレーザーを照射」して、肌にダメージを与えて肌の再生させることができるから

です。

全部の美容皮膚科や美容クリニックが、炭酸ガスレーザーを使ってフラクショナルレーザー治療をしているわけではありません。

各医院によって、治療方針や考え方が違うからです。

ちょっと難しい話でしたが、ニキビ跡を真剣に治したいようでしたら、理解しても損はないことだと思います。

最初にお話しした通り、管理人はニキビ跡に悩んでいましたが、結局レーザー治療は受けていません。

自宅で基礎化粧品と生活改善での地道ケアをしてキレイにしました。

ニキビ跡を治したりキレイにしたりするのに、レーザー治療がいいのか自分でケアをするのどちらが正解なの?と管理人も迷いました。

お金もかなりかかりますし、肌の状態やニキビ跡の状態も違いますので、「絶対こっちにするべき」とは言えません。

あなたがどちらを選ぶか?の判断するための助けになればうれしいなと思いながら解説しました。

最近では、基礎化粧品もかなり進化しています。

やっぱりレーザー治療などは怖いですし、保険も効かないのでお金もかかります。

悩んでいるようでしたら、とりあえず自宅ケアから初めてみるのが管理人的にはオススメです。

レーザー治療を受けようが受けまいが、日頃のスキンケア、ニキビケアは必ずする必要があるからです。